Bulgarian tank Skoda T-11,1-76, Ostmodels
枢軸側に立ったブルガリア政府の要請により、ドイツ軍から同国に36両のチェコ製LTvz.35が売却されました。うち10台はもともとアフガニスタンから発注された車両で、主砲が近代的な37mmL/47(A7)に換装されていました。キットはこの車両を再現したオストモデルのキットです。35tから38tへの移行期を象徴するような車両です。当館初のブルガリア軍車両の展示です。
Croatian tank M15/42 Carro Armato w/ Pz. 38(t) turret (Modelltrans 1/72)
WWII初期のユーゴスラビア解体により独立したクロアチア独立国は枢軸側に参加しました。クロアチア独立国軍は主にドイツの支援を受けましたが、極右民兵集団ウスタシャはイタリアとの関係が深くイタリア軍の影響を強く受けました。こうした経緯からか、クロアチア軍が運用した本車は、車台がイタリア製M15/42で砲塔がドイツ軍の38(t)というハイブリッドです。意外に違和感なくフィットしているから不思議です。
スコダ装甲車PA-I AIR Czech (1/72)
Czech armoured car Škoda PA-I, 1-72, AIR CZECH
1922年に国防省から委託を受けてスコダ社が開発した装甲車のプロトタイプです。PAは、Pancerove Autoの略で装甲自動車を指します。4輪駆動を備え、最高速度は52km。走行距離は200kmでした。武装は7.92mm機関銃を二挺回転砲塔に備えています。車高の高さ等の問題から採用されず返却され、改装されたのが下のPA-IIとなります。この車両は、独特の迷彩パターンが魅力です。
スコダ装甲車PA-II AIR Czech(1/76)
Czech armored car Škoda PA-II, 1-76, AIR CZECH
1925年にスコダ社により開発された装甲車です。一つ前のモデルPA-Iは全周砲塔を備えていましたが、車高の高さ等から採用に至らず、その改良版として開発されたようです。車重7t、乗員5名の重厚さは、同時代の軽戦車より存在感があります。キットは本場チェコのガレキ。特徴をよく捉えた好キットです。実車写真でみると、4色ないし5色迷彩にみえますが、判然としないので、オーソドックスなチェコ式3色迷彩としています。
Strv m37(Praga AH-IV-S) Tankette (CMK 1/72)
チェコスロバキアのCKD社が1935年に輸出用に開発したタンケッテAHーIVはイランやルーマニアに加え、スウェーデンにも採用されました。スウェーデン仕様はエンジンが換装された他、車体の機銃を廃止して、砲塔を双連にしています。48両が発注され、1939年には配備を完了。もっぱら訓練用に運用されたようです。キットはCMKのレジンです。
Strv m41 S-II (UM 1/72)
スウェーデンは1939年にチェコ製TNH戦車を90両発注しました。これはドイツ軍に接種され、38(t)S型としてスロバキア軍などに提供されてしまいましたが、後日、ライセンス生産が認められました。まずオリジナル仕様の30両(S-I)が生産されましたが、その試用結果を踏まえて改良型が122両発注されました。これがS-II型です。驚くべきことに、この車両は1957年まで同国軍により運用されました。umのインジェクションです。
Stormartillerivagn m/43 (Savm 43) (GECKO HEAVY INDUSTRIES 1/72)
第2次大戦中、スウェーデンはチェコ製TNH-Sv(ドイツ軍でいう38(t))を主力戦車としていました。本車はその車台を用いて開発された自走砲です。1943年スカニア・バビス社により開発され、合計36両生産されました。主砲は105mmSak m/44榴弾砲です。1970年代まで運用されていたということですから、スウェーデン軍の物持ちの良さに驚かされますが、それだけ本車が優秀だったということでしょう。GECKO社のレジンです。
Panzerjäger G-13 (KORA 1/72)
第二次大戦を通して中立を守ったスイスは、1946/47にチェコŠkoda社に旧Hetzerを158両発注しました。同車は駆逐戦車G-13としてスイス軍の正式装備として実に1970年まで運用されます。このうち94両はSaurer CH2ディーゼルエンジンに換装されていますが、Hetzerとの外形上の最大の相違点は主砲にマズルブレーキを備えている点でしょう。キットはKORAのレジンです。レジンの履帯の巻き付けなど手間はかかりますが、特徴をよくとらえた好キットです。
Slovak light tank LT-40 machine gun ver. (ATTACK 1/72)
戦間期にチェコスロバキアが開発した輸出用軽戦車TNHはイランやペルー、スイスなどに採用されました。最後の契約は1938年ラトビア向けの21両でしたが、開戦により納品されることなく。スロバキア軍に提供されました。38(t)より若干小柄ですが、形状はよく似ています。機関銃を主武装とする指揮戦車(本車)と37mm砲を搭載したタイプが存在します。キットはAttackのインジェクション。久しぶりのチェコ製軽戦車リリースです。
38(t)軽戦車 スロバキア軍 フジミ(1/76)
Pzkpfw.38(t) in Slovakian Service, 1-76, FUJIMI
フジミの素組みです。Axisマイナーのスロバキア軍仕様にしてみましたが、果たして戦前のチェコスロバキア軍塗装のまま使用されたのかは定かでありません。あくまでイメージ先行です。
T-32軽戦車(ユーゴスラビア) KORA(1/72)
Minitank T-32 (Yugoslavia),1-72, KORA
チェコスロバキアのSkoda社が1935-36年に開発した軽戦車S-I-dです。この車両が8両がユーゴスラビアに輸出され、同国でT-32の名称で運用されました。イタリア軍やドイツ軍とも戦火を交えたものと思います。足回りは、35(t)を彷彿させ、チェコ生まれであることがよく分かります。キットはKORAの1/72です。文字通り「小さな戦車」です。