Mercedes Benz W31 Type G4 Staff Car
(ICM 1/72)
メルセデスベンツによって1934年に開発された大型オフロード乗用車がG4です。24気筒5リットル、100PSのエンジンを搭載しており、1939年までに30台ほど生産されたようです。主な用途はナチ幹部のパレード時のようで、ヒトラーやゲーリングが搭乗している写真が数多く確認できます。キットはICMのインジェクションです。グロス塗装や汚れなしなど、いつもと違った作業になりました。
Sdkfz.2 Kettenkrad w/ 8.8cm Raketenwerfer 43
(S-Model 1/72)
空挺部隊の軽砲牽引用に開発されたオートバイ式のハーフトラックがケッテンクラート。使い勝手の良さから国防軍、SSなどでも幅広く利用されました。キットはS-Modelのインジェクション。2個一とお得なキットです。Raketenwerfer43がセットされているので、当初コンセプト通りLuftwaffe仕様としてみました。
Heavy Field Wagon Hf.2, 1-76, MMS The third anniversary
WWIIでドイツ軍が使用した大型馬車です。その昔、エッシーから1/35で馬車が販売されており、ポンチョ姿のフィギュアと相俟って独特の魅力があったのが思い出されます。今回はMMSのホワイトメタル製キットです。究極のソフトスキンをシャープに再現してくれる優れものだと思います。ABフィギュアの機関銃チームと組み合わせてヴィネット風に仕立ててみました。
BMW750サイドカー&ツュンダップ AB Figures(1/76), BMW 750& Zundap KS600, 1-76, AB Figures
ホワイトメタルで魅力的なフィギュアを展開しているAB Figuresからサイドカーとツュンダップバイクのシリーズです。役回りとしてはダイオラマの脇役が定番なのでしょうが、とても魅力的な製品なので、当館ではこのコーナーで紹介します。ドイツのオートバイ兵のゴム製コートは独特の光沢がありますので、若干強調してみました。
Artilleriemesswagen, 1-76, Fine Cast Models
Sd.Ah.24, 1-76, Milicast
弾道観測用に製造された特殊車両です。非常にマイナーですが、いかにも往時のドイツらしい車両だと思います。キットはFCMの1/76です。7603というナンバリングですから、同社の3番目のプロダクトということになりますが、非常にマニアックな選択ですね。この車両は発電機と一体ですので、これはMilcast製BFシリーズでカバーしています。
Stoewer field car Kfz.1 (Milicast 1/76)
現在ポーランド領になっているStettin市に存在した自動車メーカーであるStoewer社が製造した四輪駆動のスタッフカーです。キューベルワーゲンなどと並んでメジャーな存在です。キットはミリキャストのレジンです。比較的新しい製品ということもあり、同社の中でも出色の出来です。大戦を通じて運用されたので、様々な塗装パターンで再現可能ですが、オーソドックスな3色迷彩を施してみました。
キューベルワーゲン MMS(1/76)
VW Type 82 Kuebelwagen Kfz.1, 1-76, MMS
フェルディナント・ポルシェ博士設計によるドイツを代表する小型軍用車です。米軍のジープに相当する存在として、各戦線で多様されたことから、数あるソフトスキンの中でも最もメジャーな車両といえるでしょう。キットはMMSのホワイトメタル製で、コンパクトながらずっしりとした感触は好印象です。ABフィギュアと組み合わせてみました。
Kübelwagen Panzerattrappe (KORA 1/72)
訓練用にキューベルワーゲンを戦車に偽装(Attrappe)した車両です。Panzeratrappeは、このVW Type82(通称キューベルワーゲン)以外にも様々なベース車両があったことが記録写真から分かります。初期段階でも戦車不足は深刻だったようです。
キットはチェコKORAのレジンです。偽装すると元の車両とは随分印象が変わります。
Schwimmwagen Type 166 K2s, 1-76, FUJIMI
Kuebelwagenをベースに開発された水陸両用の四輪駆動車です。1942年から配備が始まり、生産総数は14000台余りと、ドイツの水陸両用車両では最多です。メジャーながらなかなかキットに恵まれない車両のため、フジミ(旧日東)の古参に登場願いました。古さは否めませんが、特徴をよく捉えた好キットです。2020年8月にタイヤを置換するなど、若干のアップデートを施しています。
Trippel SG. 6 /38 (HR Model 1/72)
技術者のハンス トリッペル (Hans Trippel)がドイツ軍に提案した水陸両用乗用車です。1938年から40年まで生産された初期型がこのタイプ(38型)です。その後、占領したフランスの工場で洗練されたSG. 6/41も生産されましたが、最終的に上記のシュビムワーゲンが制式採用され、相対的に少数の生産に留まりました。キットはHR Modelの大味のレジンです。
Kfz. 69 6x4 Towing Vehicle, 1-72, Dragon
クルップ プロッツエの対戦車砲牽引型です。トラックタイプとは後部が異なります。これは76では望むべくもない車両ですので、ドラゴンに登場願いました。今回は、有名なフランス戦線での3.7cm砲を乗っけたタイプを再現してみました。密度感もあり、最近のインジェクションの魅力を堪能できます。
Kfz. 70 6x4 Personnel Carier, 1-72, Dragon
1933年から41年にかけて7000台余りが生産された大戦初期を代表するクルップ軽トラックです。ちょうどタミヤから「クルップボクサー」として新発売になった頃が、自分にとってMM全盛期だったので、印象深い車です。2017/5初代のマッチボックスからドラゴンへ展示を変更しました。
Horch Kfz. 15 Command Car, 1-76, Milicast, Vol.1
東西戦線からアフリカまで、あらゆる戦線に投入されたホルヒ製の中型軍用車です。昔からイタレリのキットがありメジャーな存在ですね。このキットはミリキャストの古参です。最近のBFとは異なり、気泡対策やら手間のかかるものでした。オーソドックスなpanzergrau仕様としています。2023年3月に若干の補正を加えています。
Horch Kfz.15 Command Car, 1-76, Milicast, Vol.2
MilicastのホルヒKfz.15を2台ストックしていたので、2代目はアフリカ戦線仕様で再現してみました。広範に投入された車両は、こうした楽しみ方がありますね。せっかくなので実車の写真にもあるように、サイドの窓を立てた状態にしてあります。これだけで随分とイメージが変わりますね。2023年3月に若干の補正を行っています。
Kfz. 17 medium radio vehicle, 1-76, Milicast
ホルヒのヴァリエーションである中型無線電話車両です。密閉式の無線車両としては最も小型ですが、フレームアンテナや後部の伸縮式アンテナが特徴的です。キットはMilicast製です。屋根がつくだけで随分と印象が変わります。このキットにオプションで提供されている無線機や伸長されたアンテナも組み合わせてみました。2023年3月に若干の補正を行っています。
ホルヒ タイプ1a MMS(1/76)
Autounion Horch Kfz.69, 1-76, MMS
MM世代には説明不要なドイツの大型軍用車ホルヒです。現在のアウディのワッカの一つを形成しているかつての名門ホルヒ社製の大型乗用車。ソフトスキンといえば、まず思い浮かぶクチですね。キットはMMSのホワイトメタル製です。
2023年3月に写真をアップデートしています。
ホルヒ kfz.69 20mmFlak38搭載型 MMS(1/76)
Horch kfz.69 w/ 20mm Flak38, 1-76, MMS
上記ホルヒ軽トラックのヴァリエーション。北アフリカでDAKが使用したものです。手元の写真では、Flak38はダークグレーのままなのですが、雰囲気重視で車体と同色にしています。キットは、上記と同様MMSのホワイトメタル製です。DAKの椰子の木をつけたいのですが、適当なデカールが手元にないため、該当部分の後部ドアの塗り残し部分は空白になっています。
Heavy Uniform Personnel Vehicle Type 40 (Dragon 1/72) Vol. 1
1936年から43年にかけて、国防軍は戦前に使用されていた多くの民生車輛をオフロード性能を備えた仕様で統一しようと試みました。統制型乗用車(Einheits-pkw)と呼ばれる計画には、数多くのメーカーが参加し、小型から大型まで仕様の統一が試みられました。この計画は途中で別のものに代替されましたが、その一環でホルヒ社で生産された重統制型乗用車が本車です。
Heavy Uniform Personnel Vehicle Type 40 (Dragon 1/72) Vol. 2
ホルヒ108とも呼ばれる本車は、ドラゴンのインジェクションです。2台分入ったお得なキットなので、別のバージョンとして製造してみたました。昔、タミヤのMMでFlak38牽引タイプが武装SSの魅力的なフィギュア付きで登場した時の感動を思い出し、そのイメージでまとめてみました。
Mercedes LG3000 GS Truck (Milicast 1/76)
第2次世界大戦中のドイツでは多くの軍用トラックが使用されましたが、これもその一つです。1934年から37年まで7500台ほど生産され、開戦時から終戦まで全戦線で使用されました。オペルブリッツと並ぶ代表的なソフトスキンといえるでしょう。キットはミリキャストの古参です。しばらくラインナップから消えていましたが、最近また復帰したようです。
Opel Blitz (Fujimi 1/72)
説明不要の第2次世界大戦時のドイツ軍を代表するトラックです。あらゆる戦線で兵員輸送等に活躍し、生産台数は大戦中だけで10万台に及びました。戦後も1975年まで生産されたロングセラーです。キットはFujimiが1/72に舵を切った最初の製品です。商業的成功を考えると厳しいアイテムだと思いますが、キット出来は素晴らしく、もっと評価されてよい存在だと思います。
Opel 3.6-47 Blitz Omnibus Stabswagen
(RODEN 1/72)
Opel Blitzをベースに開発されたスタッフ用のバスのバリエーションです。EssenのLudewig社により製造されました。ベースのトラックの車台を延長し、洗練されたボディが搭載されます。キットは当館初登場のRODEN。車内も再現された良いキットですが、カットモデルにでもしないと見ることができないのが残念です。
Opel Blitzbus Ludewig ''Aero'' (RODEN 1/72)
ナチ政権の成立に伴い、経済対策としてドイツ国内にアウトバーンが整備され、モータリゼーションが急激に進みました。これに合わせて移動手段としてのバスにも流線形の高速型が登場しました。本車はその一つです。開戦後、軍に徴集され、兵員輸送用途に転用されています。ベース車両からは随分印象が異なります。RODENのインジェクションです。
Opel Blitz w/ Flak 38 (Fujimi 1/72)
汎用トラックであるOpel Blitzは各戦線で多様されましたが、その一環で荷台に対空砲を搭載し、簡易対空車両としても運用されました。Flak38やVierlinkを搭載した車両の記録が残っています。その搭載方法も荷台にそのまま載せたものから、本車のように側壁を除去したものまで様々です。キットは1/72に転じたフジミの初アイテムOpel Blitzのバリエーションです。このシリーズはもっと評価されてよいと思います。
オペルブリッツFlak38搭載(装甲)、ミリキャスト(1/76)
Armoured Opel Blitz with Flak 38, 1-76, Milicast
ポピュラーな3tトラックであるオペルブリッツの荷台に20mm対空砲Flak38を搭載した車両です。8トンハーフのようにキャビンが装甲化されています。ミリキャスト1/76です。実車の写真はわずかに1枚しかみたことがないのですが、草木カモフラージュてんこ盛り状態でした。今回、久しぶりに手を入れて、そのイメージの再現を試みています。
Büssing NAG 4500 A gepanzert w/ 3.7cm Flak 36 (M.G.M. 1/72)
大型トラックBüssing NAGの装甲キャビンバージョンにFlak 36を搭載したタイプです。ソフトスキンとは思えない迫力があり、好きな車両です。キットは、M.G.M.のレジン。特徴をよく捉えた良いキットです。Flakの砲身はアルミ製に置換した他、バックミラーや前照灯などに若干手を加えています。
タトラT-57Kキューベルワーゲン Attack(1/72)
Tatra T-57K Kuebelwagen, 1-72, Attack
アタックモデルの1/72タトラです。下の82型以下など、ドイツは他国の優れた工業製品を何の拘りもなく取り込んでいきますね。これは、チェコのタトラ製スタッフカーです。アタックのキットは、全体的にモールドのシャープさに欠ける傾向がありますが、これも同様でした。2022年5月に補正を加えました。
タトラ82スタッフカー SMA(1/76)
Tatra 82 Staff Car, 1-76, SMA
チェコ製のソフトスキンです。トラックなど色々なバリエーションがありそうですが、実車についての知識は、残念ながらほとんどありません。キットはSMAの1/76。廃業してしまいましたが、マタドールモデル(リンクにあります)が引き継いだ模様。同社はソフトスキン類が充実していましたが、パッケージに商品名がなく苦労した記憶があります。
Phänomen Granit 1500A MMS (1/76)
Zittauのフェノーメン社は小型商用車メーカーとして高い評価を受けていました。同社が1940年から生産したのが、この4WDのコマンドカーです。終戦後旧東独でも生産されるなどロングセラーになりました。キットはMMSのメタル製です。同社のソフトスキンは非常に出来がよく、かつカバレッジも広いので大変気に入っています。
プラガ AV スタッフカー SMA(1/76)
Praga AV Car, 1-76, SMA
こちらもTatraと同様にチェコ製の車両です。当時のチェコスロバキアは、さすがハプスブルク帝国の工業地帯だっただけに、優れた工業力を持っていたようです。同国の車両はドイツ軍も多用していますね。これも残念ながら実車の知識がないのですが、なぜか好きな車です。2012/5に若干の補正を加えました。
シュタイアー1500A/01 クロムウェル(1/76)
Steyer 1500A/01, 1-76, Cromwell
ドイツ軍の各戦線で使用された大型乗用車です。1万台以上生産されたとか。今日では、タミヤからも1/35,1/48両方でリリースされていますから、かなりメジャーな存在になっていますね。キットはクロムウェルの1/76。これを作成した当時は、このアイテムはガレージキットでしか入手できませんでした。まさしく隔世の感ありです。
Laffly V15T Personnel Car (Cromwell Models 1/76)
フランス製の軽四輪駆動トラクターです。25mm対戦車砲の牽引が主たる役割だったようです。他の車両同様、ドイツ軍に接種されて使用されました。キットは懐かしきクロムウエルのCombat Readyシリーズです。組み立てるというよりも、巨大なレジンの塊から削り出す作業が大宗を占める感じです。
Morris Commercial CS8 CWT w/ 7.5cm light infantry gun (MMS + Milicast )
鹵獲した英軍Morrisにle IG 18を搭載した現地改造車両です。恐らくワンオフの車両だと思いますが、興味深い組み合わせで以前から気になっていました。MMSのMorrisとMilicastのle IG 18という好キットを組み合わせて作成しています。搭載方法は資料から確認できないので、推測です。
RSO ミリキャスト(1/76)
Rad Schlepper Ost Prime Mover, 1-76, Milicast
1942年にシェコダ社で製造された牽引車です。無限軌道式のRSOと異なり、こちらのRは車輪(Rad)です。大型の転輪でもって泥沼を突破しようという発想でしょうか。ユニークな形状です。キットはミリキャストの1/76。長らくpanzergrauの単色にしていましたが、3色迷彩に化粧変えしました。
Lauster Wargel LW5 (EMEWE 1/72)
1943年に塹壕地帯などの不整地での牽引や重戦車の回収用に開発された車両です。235馬力のエンジンを搭載した同形状の車両を2台ジョイントした独特の構造をしています。牽引能力は53トン、最高速度は時速30kmと伝わっています。基本的な発想は上記のRSOと同様と思われます。
キットはマイナー車両を数多くラインナップしていたEMEWE社のレジンです。
Raupenschlepper Ost (RSO) early production, 1-72, Modelkrak
バルバロッサ作戦の初期、冬将軍の到来でソ連の未舗装道路が泥沼化し、補給に支障を来したことへの対応として開発されたのがRSOです。オーストリアのシュタイヤー社が開発を担当しました。これはその初期型でプレスによる丸みを帯びたキャビンが特徴です。キットはポーランドのModelkrak製レジン。レジン製の履帯を捲く作業などが必要で手間はかかりますが、繊細な本車の特徴を捉えた好キットです。
Raupenschlepper Ost (RSO) late production, 1-76, Milicast
東部戦線用の牽引車としてオーストリアのシュタイヤー社により開発された装軌式牽引車です。初期型がプレスによる丸みを帯びたキャビンだったのに対し、生産性を高めた直線式のデザインになったのが本車です。27000台以上生産され、当初のコンセプトとは無関係に東西両戦線で利用されました。キットはミリキャストのBFシリーズです。MMSのPAK40と組み合わせてみました。
IV号架橋戦車 ミリキャスト(1/76)
Brueckenleger IV b, 1-76, Milicast
戦争初期に西部戦線に投入されたIV号戦車車台を利用した架橋戦車です。C型を中心に20両生産されたようですが、その後ヴァージョンアップすることもなく終わっています。キットはミリキャストの1/76で、D型車台を再現しています。一応、稼動するように作ったのですが、不安定なので展開途中の姿で固定し、架線を施しています。
ロレーヌ37L(f)偵察戦車 モデルトランス(1/72)
Lorraine 37L(f) Beobachtungspanzer, 1-72, Modell Trans
フランス軍から接収したロレーヌシュレッパーを改造し、後方の乗車スペースの装甲を上方に延長したドイツ軍仕様です。同じ車両をベースとするマーダーIなどと一緒に写っている写真がありますから、主にフランス領内で使用されたのでしょう。ロレーヌシュレッパー系統は1/76ではカバーできないため、ドイツのModell Transの1/72を採用しました。
Lorraine 37L(f) with Panzer I turret, 1-72, Modell Trans
ロレーヌシュレッパーのバリエーションの1つです。1943年にフランスで撮影された写真が確認できます(掲示板に掲載)。偵察車両か、治安維持用の後方装備といったところでしょう。費用対効果で考えれば、同じ流用するならマーダーIの方に軍配が上がりそうです。キットはモデルトランスのレジン。ロレーヌシュレッパー系統が充実しているのが同社の魅力の一つです。
Alkett Vs. Kfz. 617 Mienenräumer, 1-76, Fine Cast Models
戦車隊に先行して地雷除去を担当するべく試作され車両です。巨大なマインローラが印象的でインパクトのある車両ですが、実用性に乏しく量産はされませんでした。確かに最前線でこんな巨大な車両がゆっくり走行していたら格好の標的ですね。キットはFCMのレジン製です。当サイトの師匠筋「複合模型工作」(リンク参照)にて詳細な製作記を見ることが出来ます。
水陸両用牽引車 CMSC(1/76)
Landwasserschlepper(LWS), 1-76, CMSC
アシカ作戦でしたか、ドイツによるイギリス上陸作戦用に開発された車両です。結局本来の目的には使用されず、アフリカや東部戦線で使用されました。キットはCMSC製の1/76。耳慣れない会社ですが、リンクにあるUnited Fun社(FCMオーナー)の子会社で、同社のWebから入手できます。上部の手すりは自作する必要がありますが、良いキットです。
装甲水陸両用牽引車 FCM(1/76)
Panzerfaehre IV gepanzerte LWS, 1-76, FCM
上記のLWSの後継車両として試作された装甲タイプです。IV号戦車の足回りを利用し、タイプの異なる2両が試作されました。この2両で艀をはさみ、戦車等を運搬するコンセプトだったようです。キットは、FCMのレジン。特徴をよく捉えた良いキットだと思います。手すり等の追加など簡単な追加のみ行っています。そのうちゴムボートを載せるつもりです。
ボルクヴァルトB III VK302 (WSW-MODELLBAU 1/72)
Borgward B III Munitionsschlepper VK302, 1-72, WSW- MODELLBAU
使い捨て陸上魚雷として開発されたB I、B IIに続き、小型の装甲弾薬運搬車として構想されたのがB IIIです。試作車両名としてVK302が付与されています。BIIの発展型として開発され、1941年10月から42年1月までの間に28両製造されたとのことです。地味な車両ですが、下記のB IVに連なる車両として展示します。キットはWSW-MODELLBAUのレジンです。
Sdkfz. 301 ボルクヴァルトB IV Ausf. C MMS(1/76)
Sdkfz. 301 Borgward B IV Ausf. C, 1-76, MMS
ドイツ軍の爆薬運搬車両の最終生産型です。下のWanzeの元になったタイプのようです。車体前面に搭載されている爆薬を下し、後退してから遠隔操作で爆破させるという使い方のようですが、記録写真では、パンターなどの車列の先頭に地雷除けとして配置されていたりします。乗員はたまったものではないですね。キットはMMSのホワイトメタル製です。
Sdkfz. 301 ボルクヴァルトB IV ヴァンツェ MMS(1/76)
Sdkfz. 301 Borgward B IV Ausf. C Wanze, 1-76, MMS
ボルグヴァルトにロケットランチャーを装着した簡易式の対戦車車両です。ベルリン戦での写真やソ連軍に鹵獲された写真などが知られています。キットはMMSのホワイトメタル。ボルグヴァルトのミニスケールは、たぶんMMSだけではないでしょうか。ヴァリエーションもリリースされています。
Sdkfz. 304 Springer (RES-IM 1/72)
ケッテンクラートをベースに開発された遠隔操作可能な爆薬運搬車両シュプリンガーです。330kgの爆薬を搭載し、目標の近傍までは有人で運行し、最後は有線・無線の誘導で運搬・投下するという運用でした。生産台数は50両です。他の遠隔操作車両と同様に信頼性の不足が課題だったようです。
キットはRES-IMのレジンです。当館最小の車両です。
Panzerjäger Bren 731(e) (IBG Model + Attack 1/72)
the 12th anniversary
鹵獲した英軍のユニバーサルキャリアを改造した簡易型の対戦車用車両です。上のWanzeと同様に主武装としてパンツアーシュレックを3連装したものを搭載している他、パンツアーファウストが搭載されています。この車両が整列した写真が確認できるので、ある程度まとまった数が製造されたようです。キットには恵まれず、IBGの車体にAttackの武装をセットしてみました。
Vomag 8LR LkW, 1-72, Roden
1935年に開発されたVomag社の大型トラックです。積載量は10tを超え、主に都市間での物流を担う民生車輛でした。開戦後は軍用にも利用されましたが、もともと舗装道路を走行する想定でしたから、運用は限定された模様です。キットはローデンのインジェクション。巨体を巧みに再現しています。ドイツ帝国鉄道(Reichsbahn)所属の車両としてみました。
Selbstfahrlaffete auf Fahrgestell Vomag mit 8.8cm Flak Vol.1 (SMA 1/76)
Vomag社の巨大トラックに88ミリ砲を搭載した車両です。それにしても巨大。こんな車が走れるほど、既に当時の欧州のインフラは整備されていたのですね。キットは今はなきSMAの1/76です。マタドール社より再販されているようです。この車両、あまりの大きさと支柱の破損リスクからビネット化しました。2013/11にビネットも含めてリニューアルしています。
Selbstfahrlaffete auf Fahrgestell Vomag mit 8.8cm Flak Vol.2 (Roden 1/72)
Vomagに88ミリ砲を搭載したこの車両は、1941年の20両程度生産され、全車両が同じ対空部隊に配備されたようです。生き残った車両は終戦まで運用されたようで、作例も末期のハンガリー戦線でのものです。光と影迷彩ですから、対空戦ではなく、対地用の待ち伏せ用に、駆逐戦車的に用いられたのでしょうか。この塗装パターンも魅力的です。キットはローデンのインジェクションです。
C7P(p) "KLARA" Mirage HOBBY (1/72)
in celebration of 50,000 hits
ポーランド製の重牽引車C7Pのドイツバージョンです。ヴィッカース6tをベースに開発されたポーランド軍主力戦車7TPからの派生タイプで150両ほど生産された模様。ドイツ軍も鹵獲した車両を使用しています。キットはミラージュ製インジェクション。細かいパーツにエッチングとミニスケとは思えない精密度の好キットです。Klaraの愛称を付されたこの車両については寒々しい冬景色の写真が確認できるので、これを再現してみました。
Missile A4/V2 w/ Hanomag SS 100LN & Meilerwagen (KORA 1/72)
The 4th. anniversary
戦前の宇宙開発計画から発展した液体燃料式の弾道ミサイルです。後のアポロ計画につながる技術革新はもちろん、2000発以上発射された実績や、このキットのようにトラクター牽引式の発射装置など運用面での先駆性には驚かされます。キットはチェコKORAの1/72レジン。偽装を施したミサイルなど魅力的なアイテムです。